ありったけの花束を/
瑠王
そんなことはない、が
結局は開かれることなかった口の内側で吠えている
不便のないところでは
それがどんな狂犬だろうと
誰かしらがいい薬を処方してくれるでしょう
それで利口に生きていける
だけど私は、
今のうちにありったけの花束を贈ろうと思う
老廃物のそれら皆が
夢となって現れるなら
天国とはきっと、
淋しい場所でしょうから
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