アンダンティーノ・アテンポ/瀬崎 虎彦
 
薄紅の華をちいさくちぎるころ
逸れてしまって
夕闇なのだ

ひとりぼっちで
待つ 宇宙よりたおやかに 歌

あの方の面影に釘刺すように


苦しみも
アンダンティーノ・アテンポ
という
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