うたう/朧月
 
流された涙で時を洗えば
ひりひりと痛むでしょう/むねのおくが

だれひとり間違いたくない
みちのりは蒼いでしょう/どこまでも

じょうずではないから
みぎ ひだり
踏みつける地に生まれる前の夢がある

路上の花
名も知らない その色は鮮やかに
線上の鳥
見分けられない その声は透き通る

受け入れるなんて決めないで
そこにあるから

うたわれたうたは清いでしょう/いつの日も
目指す場所がわからなくても

やめないでしょう/うた
生きてる限り


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