継ぎ目/小川 葉
 


継ぎ目ひとつない皮膚が
どこまでも続いている

いくつか裂け目があるのは
わたしの内部への入口だった

君の裂け目が
わたしの裂け目を塞ぐ

そこを継ぎ目にして
皮膚はさらにどこまでも続く


戻る   Point(3)