かんけい/朧月
 
ひとりは慣れているけど
人の中は疲れる
知らん顔できない中では
自分がすり減る気がする

優しさに
優しさでこたえることが
こんなにむずかしい
だれも振り向かないなら
前だけをみていられる
それなのに
まだ

好かれたい
嫌われたくないって心がいうから
笑いたくないときにも頬は
ゆるもうとする

だれかの心につけたくない
ひとつの傷も
その偽善がもっと悲惨な明日を生むのに


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