School/月
厚い雲が晴れ教室に射し込む日差し
風が吹くだびにカーテンがゆらゆらと踊る
カツカツ 黒板をたたくチョークの音
シーンとした教室に響く先生の声
机の端に刻まれた知らない名前 誰も知らない名前
昔 このクラスにいた 誰かの名前
ここから去っていった誰かの名前
過ぎ行く日々に別れを告げ 去りゆく場所に思いを馳せて 私たちはバラバラに旅立つ
でもまだ曖昧な子供と大人の世界のライン上に立っていたい いつかはゴールにつくだろう でもゆっくり歩いてゆきたい 時計の針は動きだし鐘は鳴り始めた
戻る 編 削 Point(1)