目が根と眼鏡/
小川 葉
がんきょうの
はながさいた
めにねづいて
とうめいなはながさいた
つるがみみにまきついて
やがてくちていった
みがなった
わたしはなみだを
ひとつぶこぼしていた
がんきょうは
もういらなかった
なにもみえないから
みたくないから
つちにかえっていった
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