瘡蓋(かさぶた)/
森の猫
あの7日間は
もう 治ったかと
思っていた
また
瘡蓋が増殖している
無意識に
引っかき 傷つけ
流血し
瘡蓋となり
また 傷つける
瘡蓋の数は
ココロの傷と比例する
轟音の耳鳴りと共にやってきた
もう 4年にもなろうか
醜い 醜い
瘡蓋
それを
いつくしんでいる
あたしがいる
瘡蓋はなくならない
あたしの居場所が
みつかるまで
瘡蓋は
せせ笑うかのように
増殖する
そんな場所あるはずないよ
あるはずないよ
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