UNTITLED#3/折口也
 


伝えたいことが
沢山ありすぎて
どうでもいい事ばかりが
出てきてしまう
いつか偶然に
会うことがあったなら
もっと気楽に話せると
思っていたのに
冬の終わりを待つこともなく
遠く離れていった
あれからどんな日々をすごして
今日まで生きてきたの?

時計を気にする
その視線に気づく
引き止める気はないのに
寂しくなった
今夜は僕にも
待つひとがいるよと
きっともうない偶然に
踵を返す
冬の気配に思い出すのは
遠く離れた笑顔
あれからどんな日々のながれが
心を変えてきたの?

いつか偶然に
会う事があったなら
きっと上手に話せると
自信があったのに
冬がはじまる街角の影
一人一人の背中
これからどんな日々の行方へ
歩き出してゆくの?

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