十七歳/アオゾラ誤爆
お風呂場でうたう
大好きな歌を
思い出に聞かせてあげる
きらいだったひとの顔
負けたくなかったひとの顔
いつも屈服せざるをえない
幸運なひとの顔
なにも
なにひとつ
うまく描けないのは
みんな好きだったからだろうか
わら半紙と
士気のさがる正直なクラスメイトたち
髪を切ったあの子
すこし照れてドアを開ける
おはよう
おはよう
おはよう
窓際で耳うちする
きみたちの将来の夢は
しっとしてしまうくらい
まぶしくて
真新しい
砂のようなほほ笑ましさで
わたしをいつも壊していた
「competentでfashionab
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