cage/真島正人
 
自由になろうとして
人を傷つけたから
償いとして
もっと自由に
なりたいと思う
男の心は
今の僕には
理解できない

理解とは時には
状況なんだ

自由になりたくて
歌うことや
靴を脱ぐことで
自由になれると
思っていたとき
その自由の意味は
今とは
違っていたね

鈴虫の
鳴く声が聞こえる

自由になりたくて
仕方なかった、が
自由を削除して
制限の中で
戦いたい、に生まれ変わってる
そこには
連続と
断片化が
果てしなく
ある

地上まで
何フィートだろう

灯りは、
見える/見えない

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