様々なるアイロニー/
瀬崎 虎彦
からだちぎれるように
いたいのはこころで
この季節は教壇に立つ身には
余りにも辛いことが多い
さて人生は思うようにいかぬ
その大海に放たれる君たちを
信用していないわけではないのに
心配しているわけである
私もままならぬ生き方をし
君たちもそうするであろうし
君たちと私以外のすべての人が
そのように様々なるアイロニーを
生きていくしかないのだと
教壇に立つ僕は気づかなかったのか
戻る
編
削
Point
(0)