サンタ・マリア/西日 茜
みんな影響し合ってるから
感じているから
雑音ほどいいから
優しいから
憎らしいから
それでいいから
そこにいればいいから
愛している
だのにあの人
異国人みたいに
違う音色の歌をうたうよ
彼と謳わないで
彼女と謳わないで
裸になって
恥ずかしくて
死んでしまいたくなって
ボロボロになればいいよ
嫌われたって平気
何とも思わないよ
どうせたいした歌をうたわない
すぐに落ちて消えてしまう
フィレンツェかどこかで
お祈りしながら
さよならを言うんだ
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