冬の朝/
寒雪
肌色の闇をゆっくりと
黒から藍へと
藍から茜へと
溶かしていく明けの陽光
暗闇が
艶やかにヴェールを脱ぎ
露になる裸の街
底冷えする蒼さと
柔らかな白さが
街のシルエットを
くっきりと浮かび上がらせる
目を凝らすとそこには
はっきりとした冬がいた
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