ポジネガ/寒雪
きみがぼくのそばを離れてから
もうずいぶんの時間が
現れては立ち去っていったのに
未だにぼくの心は喪失感が
スコップで掘った穴を
埋められないままで
みんないつまでも悲しむのは
ぼくにとってよくないと言う
ぼくが幸せにならないと
きみが悲しむからと
ぼくの背中をたたく
ぼくが幸せな気持ちで
春に向かう冬の時を
真っ直ぐに歩いていけば
きみが喜んでくれるなら
保証なんてどこにもない
悲しみを抱えたまま生きるぼくも
折に触れて日常をさまよう時
きみがいない悲しみを置き去りに
生活を営んだりすることもある
美味しい食べ物を食べたり
風呂で
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