横顔/真島正人
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あなたの写真を見ていると
なぜか横顔しか
残っていない
小さなカフェに
行ったとき
突然歌手が
ジャズを歌った
ジョー・ウィリアムスに
ちょっと似た声で
いかにも偽者らしかった
そのときあなたはそういえば
壁とおしゃべりをしていたね
私はもっと
あなたに向かって
話しておけばよかった
あなたが壁とおしゃべりをしていると
私はあなたの影になり
あなたが頼んだ
カクテルを
ゆっくりとのどに流しこむ
胃が燃えるような
気分がしたよ
ジョー・ウィリアムスは
回転をして
何かを守るために消えてった
消えていったのは壁の奥
あなたはそこを見て
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