劇を見ながら流れ出た戯言/kauzak
 
様式美とはこんなことを言うのか
西洋の美と江戸の美が混然となった舞台

何処にも属さない世界を現出する
その舞台装置の中で演じなければならない
役者の苦労は如何ばかりだろう

半端な存在では相手役はおろか
舞台装置にすら呑み込まれてしまう

そんな舞台でも存分に光り輝く彼らこそ
プロフェッショナルなのだ
あり得ない世界を現実にし夢を見せる

非日常のカタルシスを与えること
それが演劇なのだ

それは詩を書くことにも通じている

自動筆記のように手が滑る

けれど
手にすることなど果たしてできるのだろうか
確信もないまま得体の知れぬ欲求に衝き動かされて書き続けている
今日も
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