あの日の私と/
れもん
遥か昔
幼い私は壮大な夢を見ていた
それを露ほどにも疑わずに
歩いていける
このまま まっすぐ
ずっとそう思っていた
いつからだろう
疑うことを覚えたのは
皮肉ばかり呟くようになったのは
きらきらするもの達を
心に沈めることを
畏れるようになったのは
あの日の私と
手をつなぎたい。
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