プロポーズ/寒雪
 
きみと一緒に
これから目の前に現れてくる
たくさんの障害を
手を取り合って
乗り越えていきたい
簡単じゃないことはわかってる
時間の長さと記憶の短さに抗うのは
時にはぼくたちの距離が
夕陽に伸びた影のように
離れてしまうこともあるだろう
だけどだいじょうぶだ
昨日まできみが
たくさんの人や出来事に
被されてきた泥で出来た服に
ためらいもなく袖を通して
二人泥にまみれながら
それでも笑いながら
一歩ずつでいいから
前へ前へと進んでいく
今はぬかるみに足をとられても
いつか振り返った時に
その穴を見て二人笑いあえる
そんな楽しい人生を送ろう
いつでもぼくはきみのそばにいるよ

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