おじさんの子犬/朧月
 
おじさんのかわいがってる子犬
ふわふわパタパタ部屋の中
触れてみたいけど
触れられないと思ってた

おばさんのかわいい子犬
くるりの目できょろり
私をみないのは
当り前だと思ってた

こどもがほしいふたりの
大事の子犬は
愛をほしがって愛を
ひとりじめにして鳴いてる

子犬は気まぐれに私の
手をほしがったから
私は心から触れた
あたたかいカラダに触れた

おじさんおばさんはそっと
よかったねって子犬にいった
お互いに見つめあっていった


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