雪道/
朧月
雪の上にみんな立てば
ひとりの重さの跡になる
とがったお口でなにを言うかは
厚着しているカラダの都合
さむいね
さむいね
オウム返しに君が言う
言葉がふいに温度をあげる
私の手のひらどきどきと
呼吸をはじめてしまいます
ポケットは
表情隠してくすくす笑う
はねをあげてく車はきっと
キューピットの変化です
君が触れた肩から
雪解けしたような気がします
戻る
編
削
Point
(3)