漆を浴び/
十二支蝶
しにたい 頭のなかで赤ん坊がさわぐ
それは子供の私でその頃は大人だ
いつか だったか
ながれてくる川が
日を浴びて赤くとけていた
御前の中の鼓動はそんなものか
つきぬけている
たくさんのねつがにげていくとき
いつかとおるのなかでゆきたい
その頃は今のままの私で
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