どこにも/水中原動機
風邪薬と頭痛薬と睡眠薬を飲んで少し眠ってしまいたかった夢はいらない
昨夜はそんなふうで目覚めても世界はどこまでも変わらない
晴れた日は空に吸い込まれ我を失い雪の日は雪粒を呪い雲を破壊したかった
僕は君が思うよりはきっと弱くすぐ壊れてしまうものだが君は気づかない
カップ麺とスナックパンとコーラで命をつなぐ昨日今日明日
自分が誰かの窮地を救えるのだとしたらそれが存在価値だが
そんな誰かどこにいるのかと考えてもただ不安になるだけですべて掻き集めて雪に埋めた
さよなら僕の平穏無事
さよなら君のうそ笑い
さよなら僕のおわりと始まり
さよなら君の甘い言葉
どこにも見えない
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