優しい剣/三奈
世界が声を失くしても
消えない音符と手を繋ごう
脳が奏でる
たった一つの音楽
外国語よりうんと近くて
私が使う日本語より
少し遠い言葉達
その歌の中に自分を見た
その人の心に自分を見た
冷えてゆく心をゼロに戻すのは
いつだって君の歌声で
言葉という優しい剣は
私を裁く為ではなく
ただ立ち上がらせる為に存在していたから
世界が声を失くしても
消えない音符と手を繋ごう
頭の中のミュージックプレイヤーが
今日も“生きろ”と語りかけた
反芻して、呼吸する
何回も、きっと呆れる程
反芻して、呼吸する
言葉を交わしたことのない君がくれた
微かな光を絶やさぬように
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