新しい年に/さき
 
凍てつく空に願いを返そう
祈るばかりの人は無力で
時に木枯らしに踊らされる
木の葉より軽い
その存在の軽さは
ただ空しい


悲しい歌ばかり歌っていたら
楽しい気持ちを忘れたよ
最悪のための安全保障
幸せなことが後ろめたい
何のために生きているの
傷つくなんていつものことなのに
臆病者
そうして今年もまた
同じように終わっていく


本当は
世界が終わっているからって
私の人生まで終わる必要もない
だけど
この世界がなければ
私の人生も始まらない
幸せと不幸せの均衡
世の中は矛盾だらけだ


今が満たされていないなら尚更
きっかけはいつだ
[次のページ]
戻る   Point(4)