迷子/朧月
確信犯の迷子 午後十一時
考えたくないから 抜け出しています
夜は優しいなんてだれが決めましたか
黒にまぎれているって思いこんでるだけ
認められないのはこの場所でも同じ
ただ居座っているだけ はじめから
あった椅子に
偶然生まれて ここまできたよ
空は変わっていないよに見えているけど
覚えちゃいないよ
生まれた日の空 晴れていたって
そう思いたい
ぐるっとまわって 同じ場所に戻る
戻れる範囲だけしか うろつかない
確信している 私は今日の終わりに
少し泣くって
明日へ向かう
ための涙を
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