選択/寒雪
 


きみの友人が
公私共々調子がいい
友人の周りは
あやかろうとする人間が
手土産を片手に列をなす
きみも
同じように列に並びたいだろう
その時
たまたまだけど
友人の履く
穴が開いた靴に気づいてしまったら
それにおかしいと思ってしまったら
周囲の人間たちは
それすらも友人のファッションとして
祭り上げてしまっている
きみの取るべき選択は


厳しく接するのは難しい時もある
だけどきみが友人を
本当に大切に思うなら
言うべきことをしまいこむよりも
誠実な言葉でそれを伝えることで
一時は溝が出来たとしても
友人が辛い時に必ずきみのことを思い出して
心からの涙をきみにプレゼントしてくれるだろう


一瞬の孤独を恐れるな
きみは必ず明日の光に包まれるのだから

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