三角形の夜/朧月
 
自分に期待なんかしちゃいけないって
知ってたはずなのに学習してないの
こわごわ歩いていた氷の上は
やっぱりいつか融けてしまう

三角形のとんがりの上に
いくつも積み上げるからぐらぐらしてる
どうして角をとってしまえないのか
とげみたいにツンツンしてる

こわがりのくせに
進もうとする
さみしがりのくせに
束縛は嫌い

どこまでも夜が続けばいいのに
夢は終わらない
そのほうがいいのに

自分のことをすきになれない夜
せめてだれかを嫌いたくない
愛を知らない天使が私の
そばにぽつんと座っているようです


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