頭の悪い女/はだいろ
一週間前に呼んだ女の子は、
ぼくの風俗史上、おそらく、
最高の、女の子だった。
あの子といつも遊べるのなら、
もう、
他の女の子と遊ぶことはない。
だけど、
人生というものは、ままならぬようにできている。
ようやく、
わざわざ、
今日、無理矢理、仕事を早く上がって、
なんとか時間を作り、
短いあの子の出勤時間に合わせ、
予約戦争に勝ち抜き、
楽しみに楽しみにしてたのに。
「体調崩しまして・・・」
急遽、お休みにとのこと。
ショック。
大ショックである。
失恋したようなショックである。
会うのは、もう難しいかもしれぬ。
こうゆうときに
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