going down/アオゾラ誤爆
光が運ばれている。
進行方向の反対側から、ふつふつと泡のように
ほどけて流れてくるものがあった。あれが街灯。
ひとびとは円く集い、なくした星のかたちを思
い出そうとしている。(それはあくまで作業で、
宿題とおんなじでただ鉛筆をすべらせていれば
よかったのに、)ロボットのように在れない。
あきらめのつかない二択が、すべてのひとのは
らわたにひっかかっている。
毛皮をはいでゆくような罪の意識があるけれど、
美しい宇宙の片鱗をおもえばよかった。血脈が
みえないのに流れの普遍性を知っていたのは、
どうしてだったかな。すうこう。教科書には書
いてなかったこと、きみがかくして
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