夜の天秤/もずず
 

ぼんやりと
夜を見送っている

明日は来るだろうか
明日は来るのだろうか

天秤に何をのせれば良いのだろうか
右側に傾くことを知っているから
だから悩ましい

耳を突く夜の闇が
また新しい妄想へ誘う

大丈夫
大丈夫
胸に手を当てて
呼吸を整えた

そして

見送っている
ぼんやりと夜を見送っている


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