それぞれに冬/
朧月
母の声も
父の声も 私自身の声でさえ
今の私に必要ないと
そう判断した私のからだ
冬の風の中
地面にしがみつく雑草と
同じように首をすくめて立っています
認めるって
すでにあるのだからしょうがないよね
山のほうから飛んでくる
鳥が私はだいすきです
鳥は高い空にいて
私を知りはしないけど
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