木枯らし/フクスケ
 
夕暮れの足下を
通り過ぎて行く
初めての
木枯らしが
ほんとの冬の
始まり
冷たく狂った
風に
ゆっくりと
凍える
からだの指先

私ではない
誰かのもののように
冷えてゆく

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