ノート(雨未冬)/木立 悟
 






脇道をふさぎ手のひら横たわる



雨の音の光さかまく深夜かな



かたちからまぶしいかたち引いてゆく



拒まれてそのままにおく冬装束



今日もまた至らず終わる一字かな



雨に咲く雨はらはらと昇りゆく



ひとかけら道の両袖とおり過ぐ



ああこれは何だろうと猫ふれる花






















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