枯れ女の瑞/
御飯できた代
炬燵の火 水失いて 指割れぬ
皮破る 林檎果汁の 生やかさ
氷点下 白き大気を 拒みつつ
一人鍋 冬肌よせる ガスコンロ
雪女 凍えて泣くより 火で溶けろ
北風や 宇宙彼方の 人の息
凍る空 溶かす煙は 唇より
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