たちつてと/小川 葉
(た)
たがめが
たまに
たんぼにいる
たがめがいるなと
おもっている
ひとの
ごせんぞさまとも
しらないで
しんだあとの
ひとのすがたとも
しらないで
(ち)
ち、が
ながれている
やまにも
かわにも
たんぼにも
そこで
うまれた
わたしにも
ちりじりになった
あなたにも
ながれている
ち、が
おなじふるさとに
(つ)
ピンポンがなって
げんかんをあけると
つるが
おんがえししにきていた
おんにきせることなど
なかったのに
つるはじゅんぱくのはねをきて
たま
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