夜の空/
kauzak
雲に覆われた
夜空を見上げる
なにも考えずぼーっと
空の深さが分からなくて
ただ眺めている
その空を区切る電線と
夜空にぼんやり浮かび上がった鉄塔
風がさわさわと渡る
僕は夜空を見上げる
夜は柔らかく僕を包む
頬に感じる空気が
ヒンヤリと心地よい
あぁ赦されているんだ
僕がここにいることを
ジワジワとしみ込んでくる
夜の気配が僕を
開放してゆく
戻る
編
削
Point
(6)