せなかをまげることですこしでもとおざかるのか/a
 
生きていくための強度が足りない
ということは
状況の好転にすら
たえられないという
ことで
まず
善意に
たえるだけの
力がない

容易に悪意にうつる
ものを
うけとったときに
いましめしか感じない

いつ失点が
できるのか
いぶからざるをえない

ぜんいよりも
あくいのほうが
こていしてるから
しんようできる

うごかしようのないもののほうが
うごきうるものよりもたしか
けいさんしやすい

けいさんできないものに
たよることは
たいへんに
不確定さに耐える(サスペンディッド)
こころの強度を
ひつようとする

 とてもおそろしいおもいばかりしている
 まいにち 
 とてもおそろしいおもいばかりしている
 とてもおそろしいおもいばかりしている
 せなかをまげることで
 おそろしさから
 すこしでもとおざかるのか
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