はじけてきえたしろいひめい/
within
ふたつの冬が互いを削りあっている頃
孤独な吾が身が突然痛み出す
痛みます、昨日と変わらぬ今日なのに
精神の不具であることは恥ではないはずなのに
何故、かくも私は不自由な心の持ち主なのだろう
雲が千切れ、見える青空が赤くなっても
私は泣かない
涙は蒼い血のみずうみに
ぽつんとひと粒落ちるだけ
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