貴方へ/J.M
 
月明かりに照らされた
波の音だけが生きている

サラサラとした
夜風を浴びながら 僕は
ここにいない貴方に
何かを語ろうとしている

貴方は 今 ここにいないけれども
僕は 何故か 貴方へ
この思いを 無性に伝えたくて
僕の心は 既に 貴方に語り始めていた

その僕の言葉は
僕の思いとして
ここにしか 在りはしないだろうが
それでも
ここにはいない 貴方へ
いつか きっと伝わると 信じている
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