旅路/小川 葉
る
+
「反抗期」
むすこをじてんしゃにのせて
あそびにつれてった
よくつれてったものだ
せんげつあたりまでは
そうだよな
らいねんしょうがくせいだからな
はんこうするのは
せいちょうしたいからなんだよな
+
「気持ち」
あなたがしんだら
こまるのだとつまにいった
それはわかいころの
あいやこいではなくて
ほんとうに
こまってしまうからそういった
こんなきもちになったのは
はじめてだ
+
「親」
はははまだ
しょうじょだったのだ
ちちもまだ
しょうねんだったのだ
まちあわせ
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