旅路/小川 葉
「通学」
しょうがっこうまで
あるいてかよった
ちゅうがっこうにも
あるいてかよった
こうこうまでは
じてんしゃでかよった
それからはもう
かえってこなかった
+
「散歩」
きんじょをさんぽしてる
きがしない
ここはたびさきの
みなれたみち
いつものやどまで
かえりながら
かんこうきゃくの
ふりをしている
+
「宿」
いつからか
じっかがやどになっていた
ばんとうのちち
おかみのはは
じざけときょうどりょうりに
したつづみをうつ
またのおこしをまってます
またずにばん
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