もふもふ/nonya
もっと触りたい
ふわふわの領域を
もっと抱きしめたい
ふわふわの範疇を
手のひらから沁み込んだ
もふもふは一気に
視床下部まで駆け上ると
セロトニンの波に乗って
第3肋骨の裏側に潜んだ
「不」のつく哀しみを溶かし
表情筋の端にぶら下がった
「無」のつく寂しさを断ち切る
などという身勝手に
もういい加減にしてくれと
ふわふわの本音
もうそろそろ噛むよと
ふわふわの限界
でも
どんなに牙を剥かれても
どんなに傷つけられても
やっぱり
もふもふが好き
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