赤い夜/うずら豆
 
暗闇から
じっと見つめる
二つの赤い光

凶人の目か
野獣の目か

心を見透かす光
僕はもう丸裸さ

好きにするがいい
僕には爪も牙もない
逃げ出す翼もない

優しさのひとつ手前
そんな凶暴さに裂かれるなら

痛みと快感と叫び
胸に咲く深紅の薔薇

そして笑い声
やがて静寂
赤い光はさらに輝き

今夜は赤い月が出ている


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