家猫メイ/くゆら
勝手に流れる涙は止められない
産まれた頃から他の兄弟より
小さかったこいつは
産まれた時から皆より
命の灯も小さかった
懸命に生きて
産まれて2年
病院に連れて行った時は
通常の子猫が産まれて
半年ぐらいの体重だった
我が家に来て少し成長したけど
やっぱり小さかった
最近 めっきりごはんを食べない
病院に行くと
長い病名を告げられて
このこは体力がないので
薬の投与は出来ないと言われた
とりあえずの薬をもらって
スポイドでご飯をあげる
弱々しくて
ガリガリで
鳴き声もかすれていく
でもこいつは
小さな命の灯を燃やして
懸命に生きている
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