モンドセレクション金賞を目指して/salco
 
なんだよ」
営業部長(長女婿) 「どんなスケベでも選ぶ権利はあるからなあ。若いたって顔もわからない女の毛を食うかということですよ」
社長 「かと言うて1人1人の顔を刷るわけにはいかんしなあ。肖像権もあるし。採れる分量も知れとるわけだし」
副社長 「だからアタシも協力したでしょうが、その都度」
経理部長(長女) 「私なんか最初からよ、お母さん」
副社長 「あらまあ」
営業部長 「実は私も。ロット2千7百から9百番台だけ」
企画開発部長(次男) 「だから俺は試食しなかったのよ」
社長 「なかなか旨かったぞ。案外、喉にも引っかからんしな」
副社長 「だからどうするんですか、在庫」

[次のページ]
戻る   Point(3)