秋の手紙/小川 葉
あきのそらが
こきゅうしている
ここにいるよと
こきゅうしている
おちばがきづいて
くるくるあそぶ
わたしもきづいて
えりをたてる
+
きたかぜこぞうで
ございます
まいとしやってくる
かれはだれなのか
どこからきて
どこへゆくのか
ひとのように
かたちものこさず
+
おとうさんから
おてがみとどいた
こがらしの
おちばにまじって
きんいろのことばで
かかれていた
これはいちょうの
はっぱですと
+
たきびしたくて
こころのなかでした
きんじょの
こど
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