背中で語る/yumekyo
 
達は今の立場を失うことだけを恐れて
上の空を演じているのだろう
胸をかきむしりたくなる
思わず拳を握りたくなる

そしてそういうことだったんだと気付く
かつてわたしに向けられた周囲の罵詈雑言は
はちきれんばかりの悔しさだったんだ

わたしには力が足りない
心の深さも足りない
至らなくて心底から震える毎日
だから 日々を漫然とやり過ごすことや
冷ややかな目線でやり過ごすことや
自分を許せなくなることはしたくない
むしろ雨の中で悔しさに震えていたい
そして次の日には笑顔を見せて
周りの人をひとりでも導きたい
使われるばかりではないから
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