風に吹かれて/ポー
 

臆病風に吹かれて 立ちすくみ

もう 立てないと座り込む私を

柔らかな 温かい風が

ふわりと 包み込んだ



がんばらなくていいよ

そう 囁いているように

聴こえたのは

私の心が疲れていたからか



ふと見上げれば 満天の星空

ぽつり ため息ひとつ


瞬く星に誘われて

また 歩きだす



がんばる姿は星に見られていた



臆病な風は 私の中から

消え去っていく



星のささやきが

私を温めてくれた



勇気は この手で掴むものだと

感じた掌を 空に掲げた



臆病な風が 歩を進める追い風になった





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