『静かな川べりで』/Leaf
きっと妖しげな光の中でも
消されない声と消されていく声とがあって
静謐な川の畔で見た目映い煌めきをどう感じ
どう紡いでいくかとかいう崇高な思いがあって
目の前の砂利道のような出来事を突き進んでいく
そんな意志が自然の流れで身についていくようでもあり
その向こう側には消そうとも消えない声があって
懸命にその間を泳いで流され
いつしか漁り火に導かれるように身を委ねてきた
己の中に介在する三面鏡にみた幼な心が傷つき秋思に耽る
曾て童心に抱いた理想郷のような和らいだ優しさに包まれたくなり
そうしたこころで居つづけたいと願いながら
ほっ
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